○第1話「天」の巻あらすじ

時は近未来。都市の宝飾店、病院、銭湯などを荒らす怪人率いる不気味な犯罪集団。

それを追跡する警部「秋夏子」。だが事件が起きる度に現場に駆けつければ、

先んじて彼らを倒してしまって去る「謎の女」がいた。

テレビ局を占拠した四天王の一人「ゴールドクロー」は、

その組織を「豹の爪(パンサークロー)」と名乗った。

彼らは、自らの欲望を満たすためには手段を選ばない究極のエゴイスト武装集団である。

そして彼らに対抗するかのように、「謎の女」もまた姿を現した。

赤く逆立つ髪、肩や胸の谷間をあらわにしたセクシーでキュートなその女の子は、声高らかに名乗る。

「天に星、地には花、人に愛を!私は、愛の戦士、キューティーハニーさっ!」

彼女を追う新聞記者「早見青児」より、「ハニー」は交通事故で死亡した「如月ハニー」の体をベースにした

アンドロイドであり、内蔵された「I システム」によりあらゆる職業の人間に変身することができる。

その機能は、「豹の爪」のアンドロイドたちと似通っており、「シスター=ジル」率いる彼らはそれを付け狙い、

「ハニー」に父である「如月博士」を殺害してしまったのであった。

I=システム」の謎と、それをめぐる「キューティーハニー」と「豹の爪」との戦いが始まる!


感想★★★

映画「Cutie Honey」に比べ、バンバン出るスケベ描写!

豪ちゃん似のゾロゾロ出てくる小さな警官たち、

「ポコイダー」「タマイダー」や、所々に「豪キャラクター」が出てくる、

「豪原作ファン」にはうれしいキャスティング。

派手なガンアクションは、今掲載中の「キューティーハニーGOGO! 」に通じる。

これが、本来の「王道ハニー」である。

ただボクが恋してしまったのは「増山ハニー」なので、

評価はそれと比較してということになってしまうことをご勘弁願いたい。

ちょっと後はすべて文句になってしまう。

 

まず画面の密度が濃すぎる。あんなに沢山群衆を書き続けるのは大変だと思うが、

要所だけにして半分ぐらいの密度でいいから、人物のアップなどをキッチリ魅せてほしい。

個人的に印象に残っているのは、ジルのアップのシーンだけである。

後パンサーたちを「もう少しだけ美形(笑)」にしてほしい。

昔のパンサーたちは、どんなに怪物でも、ナイスバディであった。あのミスマッチがよかったのだ。

書き込みも荒いせいか、ゴールドクローの顔が理解らなかったときもあった。

アクションも、アニメなのにサトエリハニーより迫力がない。

止まったフレームの中で飛び回るのではなく、カメラを左右に振って、

ハニーが高速移動をしているところを描いて欲しい。

ブーメランにしても、残像が素早くと通りすぎてから皆一斉に倒れるとか、メリハリが欲しい。

なぜか画面の動きとかが、DAICONフイルム的というか、あえてそういうタッチにしたのだろうか?

色使いもカラフルなものに挑戦してくれたのは嬉しいが、ちょっと調整して欲しい。

黒に原色や、補色をそのまま使うと、観ているものの目がすぐに疲れてしまう。

同じ日に観た「おジャ魔女どれみナイショ」と比べると、同じようにカラフルな色を使っているのだが、

それにやや抑えた色を合わせて画面を整えているのである。

ハニーは夜のシーンが多いので同じようには行かないが、

やや濁色を入れて背景の色を抑えるなど配慮が欲しい。

後なっチャンがバカ強過ぎ!

改めて書くが、ハニーの甲冑はダメ!銃火器、刃物の下でも、肌をさらして戦う危うさ、

全身のスタイル、表情をキッチリ魅せる。これが、ハニーのアクションの魅力なのである!

観終わって思うのは、なぜか「ハニーの存在感がない」とういこと。

アレだけアクの強い連中の中で、ニュートラルなのは印象に残らない。

「増山ハニー」は、その存在感で他を抑えていたのだ。

「サトエリハニー」も、そのタレントで存在感があるのだ。

「天に星、地には花、人に愛を!」は、古くない?なんか後に意味が出てくるのでしょうか?

あれだけハチャメチャにやるのだったら、もっと「怪傑ズバット」な作品にしてもよかったのではないでしょうか?

 

「おジャ魔女どれみナイショ」の第一話はよかった。いい作品というのは、いい満足感を与えてくれ、

ショートなものだと、すぐに「もう一回観たくなる」ものである。

「どれみ」「パワーパフガールズ」「ウテナ」などがそういう作品だったが、

「Re:ハニー」はそういう域に行っていないと思う。

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