ライラ=ミラ=ライラ「子供なのに!…あんな子供なのに!」

巡洋艦ボスニア所属のエースパイロット、ライラ=ミラ=ライラの乗るガルバルディβは、
30番地コロニーで出会った少年、カミーユ=ビダンのガンダムMk−�Uに追い詰められていた。
キャリアと実績。MSの装甲を通して敵の気配を感じ取ることの出来る、
「ニュータイプ」としての能力。地球出身者のみで構成されたエリート部隊
「ティターンズ」のジェリド=メサを子供扱いにした彼女。
女としての美貌で、彼の心も掴んでしまった。
だが今、明らかに視線を潜り抜けたもない様な幼さのあるあの少年に、
彼女の実力は軽々と追い越され、脅かされていた。
赤いガルバルディの機体に、着々と傷が刻まれていく。
今交戦している「白いガンダム」に乗っているのは、「赤い彗星」ではないのだ。
完璧だった彼女のプライドは、跡形もなく崩れ去って行く。

「こんなはずはない!」冷静さを失ったライラは、焦って自ら敵に隙を作ってしまう。

カミーユ「あなたは、焦りすぎです!」

少年は、冷静に引き金を引いた。
その爆発の瞬間、ライラは自分がカミーユの「新しい才能」に怯える
「古い人間」になっていたことに気づいてしまった。

ライラ「敵(カミーユ)を侮るな!」

ジェリドにメッセージを残し、彼女は散る。
しかしジェリドは、ライラの声を全て感じ取る能力がなかった。

ジェリド=メサ「おいライラ!…なんて言おうとしたんだ?!」

 

TV版では、「30番地事件」の真相をエマ=シーン、カミーユ=ビダンは
クワトロ=バジーナに連れられ直に現場を目撃することとなる。
それを追うライラ=ミラ=ライラと共に。毒ガス攻撃によって死んだ人々。
コロニーのミラーの調整が止まり、ミイラ化して放置された死体達。
風邪に飛ばされてその一つが敵の少年に当たりそうになった時、

ライラ「危ないッ!」

ライラは思わず声を掛けてしまった。その少年が、先の戦闘の相手だったことも知らず。
初対面のカミーユは、彼女に無意識に母性本能を呼び起こさせるような幼い少年でしかなかったのだ。
対するカミーユは、直感的に彼女が赤いガルバルディのパイロットであることに気づいていた。
クワトロ達に見つかり、逃げるところに追って来たカミーユを、
ライラは鋭い後回し蹴りで振り切った。

カミーユ「僕が思っていた通りだ。(あの)強い人だ!」

 

「赤い彗星」シャア=アズナブル(当時クワトロ=バジーナ)との戦闘もあった。
ライラは対抗組織エゥーゴのものと思われる艦艇に愛機ガルバルディβで接触、
警告の後抜け抜けと「撃沈をする」と攻撃を開始する。
カタパルトから射出されつつある1機のMSを狙ってライフルを撃ったが、
なんとそのMSは寸前でかわしてしまうという神業を見せたのだ!

ライラ「こいつっ?!」

クワトロ「やるっ!!」

強敵であることを、お互いに認識した一瞬である。
しかしその後その「赤いリックディアス」に彼女は翻弄され、撤退を余儀なくされる。
生まれて始めて、自分より強い敵に遭遇したのであった。

ライラ「(先ほどの敵は)赤い彗星だったと思いたい。・・・でなければ立場がない。」

ライラのプライドが揺らいだ瞬間であったが、
その後彼女は更にショッキングな出来事に見舞われる。

 

「ティターンズ」のエリートパイロットとして配属されたジェリド=メサ。
彼は、空港で殴り飛ばされたカミーユ=ビダンという少年に、
MSの戦闘においてことごとく敗れ去り、自らの能力に危機感を募らせていた。

「女の名前様な奴がいる」

連れの女の子の尻に引かれた様なその少年を、鼻で笑ったが為に生まれた因縁であった。
しかしこれが、「小さな石ころにつまずいた」という様な生易しいものではなかったのだった。
階級では下になる女パイロットに頭を下げてでも、その突破口を見出さなければならなかった。

ライラは、MSでの戦闘、「ニュータイプ」というものを示してくれた、
ジェリドの師匠であった。ジェリドは、彼女に対して尊敬と共に、ほのかな恋心も抱き始めていた。
刻が続けば、二人は恋人同士として結びついていたはずであった。
マウア―=ファラオと出会い、二人の女性の護りを得て成長していくジェリドであったが、
その後マウア―も失った彼は「復讐鬼」となってカミーユを執拗に追い詰めて言った。

カミーユ「こんなことやって、あの人が喜ぶのかよ?!生き返るのかよーっ?!」

僅かな戦闘の瞬間、カミーユはライラと心を通わせ、ほのかな愛情も抱いていた。

生活圏を宇宙空間に移し、大気圏の内と外、その隔たれた距離でも親子や友情の絆を感じ取れる人、
心を通わせることが出来る人。それが「ニュータイプ」であったはずなのである。
しかし野望を持つ者達は、彼らを「戦争の道具」として利用していく。

 

ジェリドの死後、ライラの魂はパプテマス=シロッコに立ち向かうカミーユに手を貸す。
巨大な力を持つシロッコのMSジ=オに対して、歯が立たないカミーユのZガンダム。

ライラ「パワーがダンチ(段違い)なんだよ。そんな時は…どうするんだい?」

カミーユは意を決し、ZGの武装を捨てた。

カミーユ「…良し!俺の身体、みんなに貸すぞ!!」

輝くZGはウェイブライダーに変形、カミーユはシロッコのジ=オに突っ込んで行った!!

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